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Aさん(65歳)は2021年9月に勤務先を定年退職し、翌月に以下のとおり退職一時金を受け取った。この場合において、これらの退職一時金に係る所得税の金額はいくらか?なお、所得控除については考慮しないものとする。
①退職所得の計算方法(特定役員退職手当等を除く)
退職所得の金額=(収入金額ー退職所得控除額)✖️1/2
②勤続年数の計算
1年未満の端数は1年に切り上げる。
退職手当等とみなされる厚生年金基金等の一時金については、その組合員等であった期間(加入期間)により勤続年数の計算を行う。
同じ年に2カ所以上から退職金を受け取った時の勤続年数は、それぞれの勤続期間のうち、最も長い期間により計算する。ただし、最も長い期間以外の期間のうちに最も長い期間と重複していない期間がある場合は、重複していない部分の期間を最も長い期間に加算して計算する。
③所得税額の計算
❶退職所得の収入金額 1,750万円(勤務先)+600万円(厚生年金基金)=2,350万円
❷退職所得の金額 (2,350万円ー1,430万円)✖️1/2=460万円
※退職所得控除額 800万円+70万円✖️(29年ー20年)=1,430万円
※勤続年数 28年1ヶ月⇨29年 (1年未満切り上げ)
❸所得税の金額 4,600,000円✖️20%ー427,500円=492,500円
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