15,CFP 独学用 タックスプランニング 2019−2 過去問 問題解説  不動産所得のキャッシュフローの金額の計算

CFP 過去問題 タックスプランニング

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取得する不動産に関する資料

構造等   軽量鉄骨造2階建
部屋数   1DK6室 2DK2室の8室
取得価格  ◯建物 2,800万円
      ◯建物附属設備  200万円
      ◯土地  3,000万円
その他   この不動産の取得に際しては、取得資金の3分の1を自己の貯蓄から支出し、
      残額については銀行ローンを組む予定である。

Aさんの2022年における不動産貸付の状況等が以下の通りであった場合、2022年の不動産貸付に係る税引後のキャッシュフローの金額を求めよ。なお、青色申告特別控除は10万円を適用し、不動産の取得に要した支出、事業税及びその他の収入については考慮しないものとする。また、税金の計算に当たっては、所得控除を0円とし、所得税及び住民税を合算した税率を20%として計算し、住民税の均等割及び調整控除については考慮しないものとする。

項目金額備考
家賃収入600万円全て不動産所得の収入金額に該当する
必要経費210万円減価償却費以外の現金支出額である
減価償却費300万円
ローン返済額330万円元金の返済額であり、利息の支払額は必要経費に含まれている。
実際に納税する時期は考慮しないものとする

減価償却費や青色申告特別控除額は、所得計算上は収入金額から差し引くが、金銭などの支出がないためキャッシュフローにおいては全く考慮しない。一方借入金の返済や所得税、住民税は金銭などの支出があるためキャッシュフロー計算では差し引くが、所得計算においては収益獲得のために支出した経費ではないため、必要経費とならない。
 

①不動産所得の金額  
600万円(家賃収入)ー【210万円(必要経費)ー300万円(減価償却費)ー10万円(青色申告特別控除)】=80万円

②所得税及び住民税 
80万円✖️20%=16万円

③キャッシュフローの金額
600万円ー【210万円(必要経費)+330万円(ローン返済額)+16万円(税金)】=44万円

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