12,CFP 独学用 タックスプランニング 2020−2 過去問 問題解説  不動産所得のキャッシュフローの計算

CFP 過去問題 タックスプランニング

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Aさんの2022年におけるビル賃貸業の予想損益などが以下の通りである場合、2022年のビル賃貸業に係る税引後のキャッシュフローの金額として、正しいものはどれか。尚、所得税および住民税の金額は、所得控除を考慮せずに青色申告特別控除後の不動産所得の金額の20%として計算し、住民税の均等割及び調整控除については考慮しないものとする。また実際の納税の時期にかかわらず2022年の支出に含めて計算すること。

予想される損益計算書

・収入金額  賃貸料  2,600万円

・必要経費   

  1. 租税公課     200万円
  2. 減価償却費    1,450万円
  3. 支払利息     330万円
  4. その他必要経費  75万円

合計 2,055万円

・青色申告特別控除額   65万円

借入金元金返済額  970万円
(注意)上記の収入金額及び必要経費については、未収、未払い、前受け、及び前払いのものはない。
※2022年中にビル周囲に塀(100万円)を設置し、構築物として固定資産に計上する。
上記の減価償却費には、この構築物の減価償却費を含めるものとする。

 

※65万円の青色申告特別控除額の適用要件を満たしている。

この問題のポイントはなんだろー?

減価償却費や青色申告特別控除額は支出を伴わないからキャッシュフローの計算では考慮しない点よ。

借入金元金返済額は支出を伴うから、キャッシュフローの計算では支出になるよね?

その通り!ビル周囲の塀(100万円)の取得費用も支出を伴うからキャッシュフローの計算では支出になるわ。

計算
①所得税及び住民税
 青色申告特別控除後の不動産所得  2,600万円(収入)ー2,055万円(必要経費合計)ー65万円(青色申告特別控除額)=480万円

 

所得税及び住民税の金額 480万円✖️20%=96万円

②支出の合計額  200万円(租税公課)+330万円(支払利息)+75万円(必要経費)970万円(借入金元金返済額)+100万円(構築物)+96万円(税金)=1771万円 

③2022年分のキャッシュフローの金額 2,600万円ー1,771万円=829万円

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