Aさんは２０２１年中に生花店として使用していた木造店舗を取り壊した。この事業用建物の取壊しに係る費用等は以下のとおりである。このうちAさんの２０２１年分の所得税における事業所得の金額の計算上、必要経費に算入できる金額はいくらか？
なお、２０２１年分の事業所得の金額が最も少なくなるように計算するものとする。
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＜事業用建物の取壊しに係る費用等＞
- 建物の取得金額 ２,１００万円
- 取壊しの日までの建物の減価償却累計額 １,８５０万円
- 取り壊しに係る費用 ８０万円
- 廃材の処分可能価額 ５万円
※上記の建物の取壊しに係る費用などを必要経費に算入する前の２０２１年分の事業所得（青色申告特別控除前）は４００万円である。
必要経費に算入できる金額＝（建物などの取得金額ー取壊し日までの建物などの減価償却累計額）ー廃材の処分可能額＋取壊し費用
※建物などの取得金額ー取壊し日までの建物などの減価償却累計額
↓
取壊し日の建物などの未償却残高
【２,１００万円（建物の取得金額）ー１,８５０万円（減価償却累計額）】ー５万円（廃材の処分可能価額）＋８０万円（取壊し費用）＝３２５万円
事業所得の基因となる事業用固定資産の取壊し損失の金額は、その金額を全額必要経費に算入する。
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