会社員のAさんは父が生前居住の用に供していた自宅(土地、家屋)を相続(単純相続)により取得した。取得後未使用であったその家屋を2020年に取り壊し、その敷地を同年3月より駐車場として貸し付けている。この場合における2021年のキャッシュフロー(税引後の金額で、かつ借入金返済後の手取り金額)を2020年に家屋が建ったままの未稼働であった状態と比べた場合、Aさんの家計上のキャッシュフローが改善される金額はいくらか?
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減価償却に関する資料
資産名 | 取得年月日 | 法定耐用年数 | 取得金額 |
アスファルト舗装 | 2020年3月10日 | 10年 | 110万円 |
償却方法 | 耐用年数 | 償却率 |
定額法 | 10年 | 0.100 |
定率法 | 10年 | 0.200 |
<前提条件>
駐車場として使用した場合、固定資産税は、15万円から90万円に上昇する。
当該駐車場経営に係る所得税及び住民税の合計額は、16万円である。
家屋が建ったままの2020年の収入は0円で、固定資産税として年間15万円の支出があり、キャッシュフローは15万円のマイナスであった。
駐車場経営を行なった場合における2021年のキャッシュフローは以下の通りとなる。
①収入金額 216万円
②支出金額 90万円(固定資産税)+18万円(元本返済)+3万円(支払利息)+14万円(その他)+16万円(税額合計)=141万円
・キャッシュフローの金額 ①ー②=216万円ー141万円=75万円
従って、駐車場経営を行う前の マイナス15万円が駐車場経営後には75万円となり、キャッシュフローは90万円改善される。
答え 90万円
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