19,CFP 独学用 タックスプランニング 2019−1 過去問 問題解説  不動産所得のキャッシュフローの比較

CFP 過去問題 タックスプランニング

会社員のAさんは父が生前居住の用に供していた自宅(土地、家屋)を相続(単純相続)により取得した。取得後未使用であったその家屋を2020年に取り壊し、その敷地を同年3月より駐車場として貸し付けている。この場合における2021年のキャッシュフロー(税引後の金額で、かつ借入金返済後の手取り金額)を2020年に家屋が建ったままの未稼働であった状態と比べた場合、Aさんの家計上のキャッシュフローが改善される金額はいくらか?

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2021年中の駐車場経営に係る収入及び必要経費

 

①年間収入    216万円
②固定資産税   90万円
③借入金の年間元本返済金額   18万円 (アスファルト舗装のための金融機関からの借入金)

④借入金に係る利子支払額   3万円(全額が必要経費となる)
⑤その他必要経費       14万円(全額現金により支出され、必要経費として適正額である)

※申告については青色申告によるものとし、青色申告特別控除額は10万円とする。
※減価償却資産の償却方法についての届出はしていない。

減価償却に関する資料

資産名取得年月日法定耐用年数取得金額
アスファルト舗装2020年3月10日10年
110万円
償却方法耐用年数償却率
定額法10年0.100
定率法10年0.200

<前提条件>
駐車場として使用した場合、固定資産税は、15万円から90万円に上昇する。
当該駐車場経営に係る所得税及び住民税の合計額は、16万円である。

家屋が建ったままの2020年の収入は0円で、固定資産税として年間15万円の支出があり、キャッシュフローは15万円のマイナスであった。
駐車場経営を行なった場合における2021年のキャッシュフローは以下の通りとなる。

①収入金額  216万円
②支出金額  90万円(固定資産税)+18万円(元本返済)+3万円(支払利息)+14万円(その他)+16万円(税額合計)=141万円

・キャッシュフローの金額 ①ー②=216万円ー141万円=75万円
従って、駐車場経営を行う前の マイナス15万円が駐車場経営後には75万円となり、キャッシュフローは90万円改善される。

答え  90万円

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